言葉力
高校時代ラグビーやっていた。
とても弱小で、試合で勝った記憶がほとんどない。
先生は、そこそこ有名だったらしく、強豪校との合同合宿も多く、強豪校の監督が挨拶に来るほどだったので、自校の弱さに憤りを感じていたのだろう。
先生は、日々我々選手を叱咤激励し、何とか勝利を手にしようと毎日ハードな練習を繰り返していた。
その結果、選手は、先生に恐怖するようになり、先生の言いなりの操り人形、試合で刻一刻と変化する状況に対応出来ず勝利を手にする事もなく、連戦連敗を繰り返していた記憶がある。
10年以上も昔の話なのに、今更ながら、
どんな指導を受けていたのか?
をよく振り返る。
鮮明に覚えているのは、
試合時間の9割は、失点しない為の守備固め、残り1割のチャンスでいかに得点するかを考えて自分達の戦術を磨け。
という教え。
もちろん、弱小チーム向け指導だと思うが、とてもシンプルで理にかなった教えだと今更ながら感心する。
だけど当時は操り人形。その言葉の本質を捉える事もなく、自分達の強み、戦術を考える事の出来ないまま、厳しい練習をただひたすら耐え抜いていた。
たらればを言っても意味はないが、もう少し先生も我々選手も気持ちに余裕を持って練習をしていたら結果は少し好転していたのかもしれない。
もう少し勝利に貪欲になっていれば、練習の意味もわかり、自分達の強み、戦術も見えていたかもしれない。
そんな事をシミジミ考えるようになったのは年だからだろうか…
昔の記憶なんて、忘れて行くものだけど、あの先生の言葉や、聞いた時の状況は鮮明に覚えている
その時は、活かせなかったのに、忘れていないのは無意識に強いインパクトを受けていたからだろうか。
自分もそんな言葉を生み出せるようになりたいな。。